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彩の国景観賞2009

彩の国景観賞2009の受賞作品を紹介します。 

概要

 彩の国景観賞は、良好な景観形成に対する県民意識の高揚を図り、本県の美しい景観づくりに寄与することを目的として、昭和62年からスタートしま し た。今年度で23回目を迎え、受賞作品は235件になります。

 受賞候補の選定を埼玉県景観審議会に諮問しました。審議会では、専門部会を設置し、書類審査及び現地審査を実施の上、受賞候補を知事へ答申しました。知 事 は景観審議会からの答申を受け、受賞作品を決定しました。


彩の国景観賞 「たてもの・まちなみ部門」

良好なまちなみ景観の形成、歴史・文化の保全または水やみどりに調和するなど良好な景観形成に寄与する建築物や工作物、まちなみなど

阿左美冷蔵寶登山道店  店舗/長瀞町

阿左美冷蔵寶登山道店

整然と続く参道の並木と、昔ながらの家並みが残る周辺への調和を図り、連続する漆喰の白壁が参道に心地良いリズムを与えている。電柱や支線の修景、オブジェの設置など道路敷の景観整備が一体的に行われている点も評価される。また、建物の2階住居部分をセットバックすることで、道路からの視線を意識せず生活できるような工夫がされている。

伊奈町立北保育所  保育所/伊奈町

伊奈町立北保育所

子供達に本物の木に触れ感じてもらうため、内外観共に、無垢の木をふんだんに使用している。また、大空間のフリースペースの設置や燃えない木材の使用など、子育て環境や安全に対する心配りが行き届いた施設となっている。機能(保育所、児童クラブ、子育て支援センター)と立地(小学校隣)も含め、地域の人に親しまれるデザインである。

川越市鏡山酒造跡地施設  観光施設/川越市

川越市鏡山酒造跡地施設

昭和、大正、明治、それぞれの時代につくられた旧鏡山酒造跡地の酒蔵と瓶詰工場倉庫を改修し、地域の交流空間を創造した。伝統的建築の復元と、耐震補強材・庇等の現代建築が融合して蔵の街としての景観を再生している。一時はマンション建設計画もあったが、市が土地・建物を含めて取得したものであり、保全の意思が高く評価される。

淑徳与野中学校  中学校/さいたま市

淑徳与野中学校

「自然との共生」をテーマとして、南向きの自然光、日差しを十分に取り入れるとともに、壁面緑化や屋上ビオトープなどを組み込み、生徒がのびのびと成長する環境づくりがされている。道路、鉄道高架からも見え、周囲への景観的貢献も高い。埼京線高架沿いの緑に親しみにくい厳しい立地の中での、緑と木のぬくもりに包まれた環境づくりが評価される。

ふじみ野市福岡河岸記念館  記念館/ふじみ野市

ふじみ野市福岡河岸記念館

江戸後期から明治の終わりまで、新河岸川の福岡河岸で回漕業と肥料・薪・農産物の仲買商として大いに繁栄した旧家の建物を保存・公開している。舟運の歴史と、川風を感じられる気候・風土を活かした建築であり、当時としては珍しい木造3階建ての離れは地域のランドマークとなっている。周辺部を活かした今後の景観づくりが期待される。

山本屋又右衛門  喫茶・ギャラリー/上尾市

山本屋又右衛門

上尾市原市地区の旧道沿いには、古くからの商家や蔵が点在している。山本屋又右衛門は江戸期の商家を近年改装し、喫茶・ギャラリーとしてオープンしたものであり、旧道という土地の記憶を強く残す地域のシンボル的な存在となっている。通りへの細かな配慮を感じる様々な装置(中庭へ通じる門、石柵)も魅力的である。

彩の国景観賞 「心にうるおい部門」

住民が主体となったまちづくりの活動や良好な景観を守り育てる活動など
水やみどりを用いて身近な生活環境にうるおいを与える建築物、公園、緑地など

北本中央緑地  雑木林の保存/北本市

北本中央緑地

北本雑木林の会は市内の雑木林を整備し、憩いの場として市民生活の中に組み込むため、清掃、草刈り、生態調査、各種イベント等の活動を長年にわたって行ってきた。平成18年の法人化以降は、「北本中央緑地」の指定管理者としての業務を通し運動の拡大と浸透に更なる努力を傾けている。線路沿線700〜800mにわたるこの雑木林は、市街化の進んだ高崎線沿線の貴重な景観のオアシスとなっている。

行田の足袋蔵  まちづくりの活動/行田市

行田の足袋蔵

行田の近代化遺産である足袋蔵を再評価し、「忠次郎蔵そば店」、「足袋とくらしの博物館」、「足袋蔵まちづくりミュージアム」等の再活用を実現。景観資源のネットワークを形成する事により、"点在すること"を楽しめるいきいきしたまちづくりを展開している。また年1回のスタンプラリーでは行田市近郊から多くの人が参加し、町の人々との一体感も感じられる。

こしがや 四季の路  公共施設等の維持管理/越谷市

こしがや 四季の路

建築協定、公共施設等の維持管理協定等を住民が維持し、20年以上にわたって良好な住環境を形成してきた。管理組合では団地全体を流れる水路をより良好な環境とするため手作りで改修、ビオトープの自然浄化による良好な水質と景観を実現した。道路・公園・樹木の維持管理は、毎月1回の協働作業日を設け多くの住民が参加しているなど、コミュニティ形成、維持管理のレベルが非常に高い住宅地として評価される。

狭山茶 鈴木園  茶畑と長屋門/川越市

狭山茶 鈴木園

市街化の進んだ地域の中で、歴史ある建物と産業、そして今の暮らしが一体的に感じられる懐かしい風景がある。日常生活の営み(茶業)が景観保存につながり、散歩や写生など周辺の住民にも親しまれている。また、鈴木園の長屋門は小谷田瓦で葺かれた築100年以上、木造2階建てのものであり、茶業だけでなく養蚕業が盛んであった土地の記憶を強く残したものとして重要である。

札場河岸公園  公園/草加市

札場河岸公園

公園内にはかつて賑わった舟運の河岸場が復元されているほか、綾瀬川と伝右川の治水や利水の象徴である甚左衛門堰が保存されている。また、県産木材を使用した五角形の望楼は地域のランドマークとなると共に、内部からは綾瀬川や松並木が一望できる。利用者が多く、季節を通して地域に親しまれている公園である。

ホタルの里  沼地の保存/蓮田市

ホタルの里

水生動植物や昆虫などの生育環境整備と保全をねらいにホタルの里と名づけた水場を造成、黒浜沼とその周辺の自然を景観資源として活かしている。ホタルの生育を復活させる一方、ハスの育成、ヒガンバナの移植、ハナショウブ園の造成、自然観察会の実施、環境学習館の運営など、多彩な活動で黒浜沼周辺を季節の花々で彩り、地域に開かれたものとしている。


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