おじいさんが乱用の意味をひろしくんに教えます。
1回でも乱用なんだよ
タバコもお酒も薬物の入り口なんだね
ひろしくん
「明日は学校で、薬物乱用教室っていうのがあるんだよ。」
おじいさん
「ほう、ひろしは薬物の乱用というコトバを聞いたことがあるかな?」
ひろしくん
「乱用って、時と場所とか関係なく、禁止されている薬物を何度も大量にカラダにとりこむことでしょう? そんなことできるわけないよね。」
おじいさん
「いや、それは正しい理解ではないな。乱用という意味は2つあるんだよ。」
「1つめは、覚せい剤・コカイン・LSD・MDMA・大麻など、持つこと、売ったり買ったりすること、使用することが法律によって制限されている薬物を使ってしまうことで、つまり、
1回使っただけでも乱用であり、法律違反なんだよ。」
ひろしくん
「ふーん。でも法律で制限されているものは簡単には手に入らないよね。」
おじいさん
「そうかな? 未成年者の飲酒や喫煙は、法律により禁じられているけど、お酒とかタバコは簡単に手に入らないかな?」
ひろしくん
「そうか…。スーパーとかコンビニとかで買えちゃうよね。」
おじいさん
「そうだろう? 法律で禁止されているのだから、未成年の飲酒・喫煙は1回でも乱用なんだよ。もっとも成人の飲酒だって、飲み過ぎて仕事に影響するようでは、やはり乱用といえるね。」
ひろしくん
「ボクが1回でもタバコを吸ったら、それは乱用で、悪いことなんだね!」
おじいさん
「わかってきたね。では乱用の2つめの意味にすすもう。
それは
本来の目的ではない使い方をするのも乱用だということだ。」
ひろしくん
「どういうこと?」
おじいさん
「シンナーなどの有機溶剤、各種ガスは、塗装用や燃料用として販売されており、正しい使い道で利用されれば便利なものだよね。でも、これらをある種の感覚を得るためにカラダに吸い込むことは、目的からはずれた使い方であり、1回だけでも乱用だよ。」
ひろしくん
「乱用の意味がだんだんわかってきたよ。」
おじいさん
「薬局や病院でもらう医薬品であっても、乱用されることがあるんだよ。たとえば1回に1錠だけ飲むように指示された睡眠薬や鎮痛剤などを、早く直したいと、一度に2錠まとめて飲むというのは、目的ははずれていないけど、方法的には、お医者さんの指示に対する違反だから乱用といえるね。もちろん医薬品を遊びの目的で使うことは、目的からはずれるから乱用だよね。」
ひろしくん
「よくわかったよ。でも乱用の意味を知ることって、大事なことなのかな?」
おじいさん
「乱用を繰り返すと、心も体も一時的な快楽に頼ってしまうという依存という状態に陥ってしまうんだ。依存に陥ると、乱用を繰り返してしまい、慢性の中毒になる。とくに覚せい剤・コカイン・LSD・MDMA・大麻などは、その傾向が強く、自分だけでは逃れられなくなるんだ。だからこそ、乱用という地獄の入り口に近寄らないように、正しい理解が必要なんだよ。明日の薬物乱用防止教室はとっても大事だね。」
目的以外の使用ってことだね
ひろしくんもだんだんわかってきました
薬物は乱用しちゃいかんぞ